それからは正直あまり覚えていない。
教室に入り、机の上でずっと寝ていたような…そんな感じだ。
僕は恨まれる覚えはあっても、感謝される覚えはない。
なぜ、なぜ
ここで計画が狂った…!!
なぜ、感謝などされた!!!
頭の中にわく激情は押さえられることなどなく。どこにも消えることのない激情をもっと高ぶらせていた。
ほとんど寝ていたからか、いつもより早く授業が終わる。
岬は急いで部活に向かった。
川「おぉー、椎名」
『…なんだ、バカか』
川「はい椎名くん今俺の心叩き割ったよーどうしてくれんのー」
下らないやり取り。それが今の岬には何よりもの救いだった。
柚「あ、椎名。ちゃっす」
『柚木崎。』
柚「お前なんか、また、変わったな?」
.