次の日の朝。
今日は、なぜか朝から体調が優れなかった。
そんな中、HRに紗江子は来ずに違う教師が来て告げた。
紗江子がやめた、と。
僕はつい笑いそうになったが、表情を仕舞い込み前を見つめる。
今、僕のシナリオに問題はひとつもない。
サッカー部は準レギュに落とした。
一人一人、じわじわといたぶった。
花恋はクラスで孤立した。
紗江子は学校をやめた。
三人を見つけることができた。
次は
僕はなにをしようか
ボーッと前を見つめ続けると、HRが終わったらしい。
隣に座っていた花恋が立ち上がりどこかへ去った。
授業を受ける気がなかったので、立ち上がり教室を出る。
ポケットに手を突っ込み、これからすることに思いを馳せる。
誰になにをしようかな。
考えをまとめるために保健室へと歩く。
ちなみに僕にはまだまだやりたいことがある。
この学校のこのクラス、そしてこのサッカー部を消しに来たのだ。
それがこれだけでは気がすむ訳がない。
君たちが由姫菜にしたことの重さに気づくために。
その後にどうなろうが、僕には関係ない。
廊下から一度クラスの中を一通り見つめる。
教室でわいわい騒ぐ女子の軍団。真ん中に居るのは優子。
きっと、優子は元がいい子だから人が自然に寄ってくるのだと思う。
それに比べて花恋は。
金で人を繋いでいただけに、切れるのがあっけない。今の花恋の周りには誰もいない。何もない。
だから、教室から逃げ出したのか。
それとも。
昔協力してくれた、あの三人にまた何か求めているのだろうか。
どちらにせよ、僕は新しい計画をたてなくてはいけないので教室を出て向かう。
それになにより、体調が悪い。
頭がいたい…。
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