でも下の奴らは違うんだ。
俺たちに追い付こうとして前を見る。
上座に座りたくて俺たちを見る。
でも誰も捨てていけないから手を取り合って進んでく。
そのために、全てを自分達でこなす。
じゃあ俺たちは?
後ろからついてくる奴等を放って走っていく。
下に何人いるかさえも数えずに上座で足を組む。
今いるレギュラーの人間にしか手を差し伸べようとは思わない。
だから厄介事はマネージャーや下にまわす。
これが、答え。
忘れていたんだ。
奴らは俺たちを見ていたことに。
俺たちを見るから…見ていたから…
一人一人の癖までわかる。
それほどに…観察していたんだ…
あいつらは。
抜くために、越すために。
なぜ、そんなことにも気づけなかった…。
何故?
それは、
俺が回りを見ていなかったから、か?
秋「……ックク…あーはっはっはっ!!!!!!
待ってろ岬ィ…?
すぐにその場から引きずり下ろしてやるよ」
空に手をかざしニヤリと笑う。
そして、ぎゅっと握りしめ落としていった。
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