準レギュラー+岬は異様な団結力を見せながらフィールドへ立つ。
『クスクス、すみませんね…ちょっとポジション決めで手惑いまして』
微笑を浮かべながら話すと、秋本もサディスティックな笑みを浮かべる。
秋本は僕の耳元に近寄って囁いた。
秋「俺達が勝ったら…テメェのソレ、此所で奪ってやるよ」
『……あはははははは!!!!!
本当に勝てると思ってんの?』
秋「当たり前だろ?
俺たちはレギュラーだぜ?」
『レギュラーレギュラー言いながらずっと上座に座ってきたんでしょう?
一度でも下の人間の努力を見たことがありますか?
下の人間の部室と扱いを見たことがありますか?
いつまでもその上座に座ってられると思うなよ
今こそ、下剋上の時だ』
サディスティックを越える程の、ニヒルな笑みを浮かべた岬。
誰もが凍りつくが、レギュラーの内の何人かは久々にワクワクしていた。
『…クスッ、もし勝てたらどんなことでもして良いですよ?
キスでも、最後まででも』
秋「……ははは!それは…負けるわけにはいかねぇなァ…?」
『但し、僕らが勝ったら…
準とレギュラーの総入れ換えだ
マネージャー事、君達は準に落ちてもらう』
秋「…ックク、良いだろう」
大丈夫…僕たちは…
絶対勝てる。
準を一別し、僕は秋本に向き直る。
『試合開始の、コールですよ』
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