秋「アイツ、妖しいよな」
若「ドイツ?」
秋「…んなの一人しかいねえだろ」
そんなことわかってる。
とでも言うように、光太は腕をくみ部室の中のソファーに座る。
秋「アイツ、本当に由姫菜と知り合いか?
それに、アイツの情報は裏から手を回しても全然収集できねえ。
……由姫菜の時と、一緒だ。」
バンッ!!!!!!!!!!
驚いて肩を上げる二人。
音の原因玲衣は、勢いよくロッカーを閉めて扉をあけて外に出た。
若「今日玲衣荒れてんな」
秋「あぁ。
アイツがあんなんなるなんて、あん時以来じゃねえか?」
若「…そーだな」
光太は幹人を見つめ、今なら誰もいないからと口を開く。
若「幹人、俺…昨日体育倉庫で『こんにちわー』のわっ!!!!!!!」
突然光太の後ろから抱き締めてきたのは、今話の内容になってた椎名岬。
『…ックス…約束忘れたの?
君の大切な人が一人ずつ消えるよ』
若「…ッ!!!!」
耳元で囁く岬。光太はカタカタと小さく震え始める。
今更自覚?
僕は本気。
君なんか一握りで潰せる力持ってんの。
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