神「確か、サッカー部の元マネかなんかだろ?
中小企業の社長の一人娘だったか?
そいつがどうした」
『詳しいね』
健「俺は、この学校の奴のほとんどのデータしってんぞ?
生徒会長だからな」
僕は、中小企業の社長の一人娘という設定でここに通っていた。父様に、そう、言われたから。
『七瀬由姫菜は、本当は中小企業の社長の一人娘なんかじゃない
世界で五本の指に入るほど大きな会社の一人娘だ』
健「…それが、お前になんの関係がある?」
『僕は、由姫菜父様の会社の子会社のトップにいるんだ。
僕は、由姫菜の父様に守られている
君達には、入ることのできない溝だ』
雲はゆっくりと流れてく。それに比例するように僕の気持ちもゆっくりと煮えてくる。
忘れかけていた、復讐の思い。
憎悪の、念
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