多奈川優子(タナカワ ユウコ)
ピンクを基調としているが、少しチークつけすぎ、付け睫ちょっとずれてる…的なために、綺麗に化けることができていない。
澤「し、椎名くん?何してるの?」
『あぁー、ダメダメ。こんな素敵なメイク道具使ってるのに全然綺麗になってないよ』
優「…え…」
『ちょっと待ってて。』
僕は自分の席からメイク道具を持ってくる。麗華が愛用してるやつだから…後で買いにいこう。
僕が憎んでるやつに使ったやつなんて使いたくないだろうし。
よかったー、今日この後仕事でメイク道具持ってきといて。
『…君が使っているメイク道具…棚秦麗華のプロデュースしたやつだね。
好きなの?麗華』
優「はいッ!麗華ちゃんは私の憧れで…私麗華メイク目指してやってるんです!」
麗華の名前を出すと優子はとたんに笑顔になる。
麗華が誉められたり、好きって言ってもらえると僕自身が嬉しい。
僕は優子に微笑む。
最初はモデルとして認められなかった麗華。でも今は…。
君はたくさんの人に認められる素晴らしいモデルになっている。
『ありがとう』
優「え///?」
『麗華を、認めてくれて
はい。優子一旦すっぴんになるよー』
優「すっぴんっ!?」
『一旦落とさないと。君は基礎からやったら絶対綺麗になれるから。』
優子は観念したように目を閉じた。
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