神「…ッ」

龍「今の顔は…」

小「やばいやばい…」

鳴「キタ…、ね」








後ろで四人が顔を赤くして固まっているのを、僕は気付くことなく教室へと帰る。











僕が教室に入るとクラスがとたんに静まり返った。














澤「ど、どうしたの椎名くん…その血…ッ」

『血…?』

氷「口端から、血、出てる」

『痛ッ…あぁ、これか。』














口端を試しに触ってみると、ビリッと痛みが走る。僕はそれを舐めて微笑んだ。














『なんでもないよ。心配してくれてありがとう』















それだけ伝えると僕は自分の席に向かった。















少し、楽しい遊びを考えたかも。















まだ少し静かなままの教室内。僕は新たな遊びを思いついた。















席に向かう途中にいる女子。



君のメイクは、君に似合ってない…。














『……君…』

女「…ッは、はいッ!?」















席に座っている彼女の前の席に座る。そしてアゴを持ち上げてまじまじと見つめると彼女の顔は真っ赤になった。















『メイク道具、だして

 あと、君の名前は?』

女「わ、私はッ…多奈川優子、です…ッ

  は、はい…ッこれが私の使ってるメイク道具です…」













さあ、ショーの始まりだ。


















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