『ふざけんなよ…』

神「あ?」

『顔だけが取柄?笑わせんな
 てめえのような奴にはわからねえんだよ…ッ!


 容姿で蔑まれて、笑われて…ッ!!!


 テメエみてえな王子様に
 俺の気持ちなんてわからねえんだよ!!!!!!


 由姫菜が…ッ由姫菜がどんな思いでここを去ったか…ッ!!



 俺は目的のためにここに来た!
 お前らみたいなヤツに、女や容姿や成績のことで
 とやかく言われんのは見当違いなんだよッ!!




 殴りたければ殴れよ!
 お前たちが醜いと蔑んだこの顔を、
 テメエらの拳で殴ってみろよ!!!!!』







僕は一番近くにいた神宮寺の胸元を持ち上げそして下ろした後に神宮寺の手で自分の顔を殴らせた。

…思ったよりもいてえな。






神「…………ッは!!!
  はははは…ッ!」




突然神宮寺は笑い出し、僕は切れた口元を拭い見つめた。





神「君みたいな奴は初めてだ。
  …ック…!」

『…君こそなんだよ…。さっきまで敵意丸出しだったのに…』

神「俺は神宮寺健。」

『俺?私じゃなくて?』

神「俺は本性をさらけ出せるような奴には俺って使ってんの。
  そうゆう君だって僕じゃなかったじゃない?」

『…とっさだね。』