全員を外に待たせているんだから、早く戻らなきゃ。そうして早歩き程度に廊下を歩き、病室の前に戻る。
コンコン
ノックをしたが、返事がない。お風呂とか、トイレに行っちゃったのかな?と扉を開けると、案の定中に由姫菜はいなかった。
携帯は布団の上に置いてあり、それをとる。
なぜか、無性に胸騒ぎが起こっていた。
そして、ふっとベッドの横に置かれている棚の中を見る。
そこには、白い封筒が3通入っていた。
私の、朝の嫌な予感は当たっていたんだ
麗華は震える手で封筒を持ち、ベッドの上に広げる。
1通目
"麗華へ"
2通目
"サッカー部の皆"
3通目
"お父さん"
白い封筒、宛先。
こんなの、まるで、まるで…
麗「遺書みたいじゃない……!!!」
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