『え?入部許可ですか?』
教室に向かう途中に光太に会った。
そして、光太は警戒するように僕を見つめている。
昨日、由姫菜の名前を出したからだろうね。
そして、事は面白いくらいに僕の思ったように進んでいる。
若「…ああ。
お前が…由姫菜と…」
『由姫菜がなんですか?
あ、そういえば…吉澤さんには僕が由姫菜と知り合いだと言うことはいわないで下さい』
若「なんでだよ?」
『吉澤さんは、昔由姫菜の親友だったのでしょう?
昨日、吉澤さんは僕の顔を見て親友の事を思い出すのは辛いと言っていた。
だから、彼女の心の傷をほじくったりしたくないんですよ。』
若「…おまえの笑顔、うそ臭いな」
『うっせーよチビが』
若「んだとごるアアアアアア!!!!」
光太は…勘が鋭い。
僕は笑顔で光太に毒づく。
扱いやすい光太。
そんな君だから…
僕の初めのターゲットになるんだ。
『じゃあね。チビくん。』
若「チビじゃねえ!!!!」
僕は叫ぶ光太を尻目に教室に入っていった。
女「「「「「「おはようございます椎名さま!!」」」」」」
『おはよう((ニコッ』
女「「「「「「きゃあああああああ!」」」」」」
僕が微笑むと女子たちは顔を赤くして叫ぶ。
ふふ。
うるさいな。
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