『優しい貴方を絶望させたくないですが…貴方を信頼して話をします。』

壱「…??なんだい??」

『僕は貴方に問う


 "彼等の味方でまだいれるか??"』

壱「!」









一度自覚した気持ちは、なかなか消せない。どんなに良い面を見せられても、何をされても、その自覚した気持ちがフッとでてくる。



それが負の感情なら、尚更。








『貴方は由姫菜の件で彼等に落胆した。



 そして…僕に怯えているんじゃないですか??』

壱「…っ」

『そして、あの4人以外が不安にかられて…不安を口に出したときに4人にたしなめられて…

 感じませんでしたか??

 "余裕"だと』

壱「…まるで、僕の心を透かしてみているようだね」









余裕だ、と吐き捨てて、今一番の恐怖の対象に出会い、話していくうちに恐怖は消えていた。










『…もう薄々感じていると思うけど、僕は由姫菜の復讐をしに来ています。

 誰が止めようとそれは止めるつもりはありません

 …クスッあなたは、もっと僕が怖くなりましたか??』

壱「…ううん…


  何だか、僕は…」









大好きだった仲間…



憧れを切り捨てられた悲しみ…



前から感じていた妬み




嫉妬、歪み…








ああ…僕の心はもう









『もう一度問います。



 "彼等の味方でまだいれるか?"』

壱「…僕は」
























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