花恋は、学校に来なくなった。
生きてるか、死んでるか。そんなのはもう関係ない。
花恋が学校に来れなくなる位の精神的打撃を与えた、それでもう満足だった。けど僕の復讐はそれで終わらない。
傷つきすぎた心は、それで満足してはいない。
実「アイツが来てから…だよな。俺達めちゃめちゃになったの」
若「…そうだけど…あんまり気落ちすんのやめようぜ?」
壱「…お前らは、余裕なんだよな。」
元レギュラーの一人、壱岐恭二はポツリと呟くと足早に部室を出た。
『…壱岐君…だっけ』
壱「!!」
部室の前にいたのは、さっきまで話題の中心にいた椎名岬。
壱「あ…お前、今部室入らない方がいいぞ?」
『何でですか?』
壱「!…いや、その…さ…」
『…クスッ、貴方は本当に優しいですね』
中で、お前の話をしている。とは、本人には到底言えるはずがない。
岬は笑っていた。
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