…先生は、心が見えない半透明な人。 初めて真正面から見た先生は、威厳とかとは違う怖さがあって。 ―――…ねぇ。 この時先生は、なにを考えていたの? 「…別に、話があるなんて言ってないけど?」 『えっ…。』 「職員室に来いと、言っただけ。」 不意を突かれたような気分だった。 呆気にとられる私を置いて、先生は感情が掴めない微笑みを浮かべていて。 …この人苦手だって、感じたの。