―…できることなら、私が先生を幸せにしてあげたかった。

幸せにできる自信が、ちゃんと存在した。



それに、結婚して先生が幸せになれるなら、私はまだ報われたのに。


結婚しても、理恵さんは先生を見てくれないじゃん。

先生は、幸せになれないじゃん。



だったら、何もかも捨てて私のところに来てよ。

結婚とか大人の事情なんて無視しても、私たちなら大丈夫だよ。



私が絶対、先生を幸せにしてあげる。