先生の、言うとおりだと思った。 先生のお兄さんを見る理恵さんの瞳は、少女みたいに嬉しそうで。 まるで、先生なんか見えてないみたいで。 …先生の想いを考えると、とてつもなく胸が苦しくなったんだ。 「美優ちゃん、お粥食べれる?」 『あ、平気です。』 笑いかけてくれる理恵さんに、私を笑顔を返すことができなかった。 出てきたのは、冷たく素っ気ない声だけ。