「…だから、こうなると思うんだよね、俺。」 『ふふふっ、なにそれ~!』 ――次の日の、休み時間。 10分という短い間の中で、先生がいる理科準備室に行くことは不可能で。 昼休み以外の休み時間は、たいてい私は1人でいるんだけど。 「な?面白いだろ?」 優しさなのか、気遣いなのか。 今は爽くんのグループが私の元に来てくれていて。 久しぶりに、楽しい10分休みを過ごしている。