―…月日は、瞬く間に過ぎていった。 もう、冬も終わりかけ。 佑くんは、学年が変わると同時に遠くへ引っ越すらしい。 「ふーん…。」 …なんて話を先生にしてみたけど、先生はどうやら興味がないらしい。 私の頭を撫でながら、いつものように私のお弁当を食べる様子を見てる。 『もう、先生!ちゃんと話聞いてる?』 顔を歪める私。 私にとって“佑くんが引っ越すこと”は、結構重要なことなのに。