「…知ってるよ。」



ふわり、と。


太陽が明るく照らす中、眩しいぐらいの爽やかな風が吹いた。



『えっ…?』



爽くんが、私を見ながら爽やかに笑うから。


まるで、太陽が微笑んだのかと思った。



「美優が苦手な人とも仲良くしてること。」

『……っ。』

「ちゃんと、見てた。」




息が、一瞬止まる。

世界が反転したのかと思った。