家が隣、とか。

そんな漫画とかにありそうなものじゃないし、ドラマチックな展開はなかったけれど。


それでも佑くんとは団地が同じで、小さい頃はちょくちょく遊ぶような、いわゆる“幼なじみ”と言う関係だった。




幼稚園、小学生、中学生…と。年が上がるにつれ、関わりが薄くなっていった私たち。

中学校では言葉さえ交わさないような関係だったけど、噂で私の耳にも入ってきていた。




―…佑くんの、お母さんが亡くなったと。


複雑な状況に、佑くんは陥ってしまったと。