「俺、まだ美優のこと、好きだよ。」 ―…再び、冷たい風が吹いた。 揺らされたのは、葉っぱではなく私の心。 今にも、はちきれそうで。 今にも、何かが溢れてしまいそうで。 先生の存在をすっかり忘れた私は、佑くんの目を穴が空くほど見つめていた。