私が、悪いんだと思った。
この時の私は、今のように大人しくなく、自分を偽ることも知らなくて。
自分が思ったように、言いたいことは全部口にして。
やりたいことをやって。
息苦しさを感じることも一切なく、過ごしていた気がする。
―…本当に、自分のことしか考えてなかったの。
『……。』
この瞬間からクラス替えがあるまでの日々は、思ったよりも辛いものになる。
独りが、こんなに寂しいものだとは思わなくて。
独りが、こんなに惨めなものだとは思わなくて。
もう二度と、1人にはなりたくないと胸に誓ったあの日。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…