そのときは結局写真は週刊誌に掲載されなかったのだが。

毎日話した、紳士だった。

時には甘えてくるときもあった、話していて純粋な人なんだということが十分伝わった。

ここまで心を開けた男性はかつて居なかった。

とにかく心がある人だった。

美紀は常々言っていた、学歴がなくてもいい、顔はどうでもいい、身長も高くなくていい。

心根が優しくて心のきれいな人がいい。

本当に心のきれいな思慮深い人だった。

ただ付き合いだしてしばらくしてテレビで見た彼の目がきつくなっていた、ものすごく心配した。

知らないうちにどんどんうわさは広まってしまい彼の事務所にも漏れてしまった。


「お別れしなきゃいけないんだ・・・」

彼の立場を考えて・・・身を引こう・・・・

本当は手放したくなかった・・・・

こちらからはメールしなくなった。

こううわさが広がってしまったら袖手がつかなくなる。

寝てもさめても彼のことを考えてた