美紀は出会い系サイトを暇つぶしにぼちぼち見ていた・・


あめの日の午後だった。

そこにある芸能人の名前があった

気になってメールしてみた。

「あの、進さんですよね」「はいわかりますか?」

「わかります」

美紀自体も劇団に昔昔所属していてかけだしの俳優だった。

なので役者さんという立場の彼にすごく興味があった。

「ドラマ見てました」

俳優さんて大変な職業でしょ?

「楽しんでやってます」

「ただ自分がその役になりきるため、自分が本当はどんな性格なのかわからなくなります」

美紀も昔そうだった。

今でも周りの期待にこたえて自分をつくろってしまうところがあった。