雪は素早く抜け出すと、間も無く高く飛び上がり空中で鋭い突きを放った



その突きは微かに鬼咬兇に触れ、浅い切傷を残した



雪「お返しだ、ナマハゲ」




雪はふんっと鼻で笑った




すると、これまで呑気に観戦していた時神の表情が鋭く変わった


どうやらやっと雪の実力を認め、真剣に観戦するようだ




雪は又突きの構えをする



鬼咬兇は雪が突きを出す前に仕留めようと出刃包丁を振り下ろす



雪はそれを避ける様に素早い踏み込むを入れると、鬼咬兇の懐に入り突きを出した



突きは鬼咬兇にクリーンヒットした



鬼咬兇は地鳴りの様な声を上げると腹を押さえ、後退りをした



雪「お、」



鬼咬兇は今まで雪の攻撃をずっとそのままの位置で受けていた


だが、雪の今の攻撃でやっと位置が動いたのだ