今、戦いの火蓋は切って落とされた………





雪は膝を曲げ、一瞬止まったかと思うと足のバネを使い瞬時に飛び出した




風を斬る様なスタートダッシュをするとパッと跳ね上がり鬼咬兇に向かって勢い良く刀を振り下ろした




鬼咬兇は鰄とも簡単にそれを受け止め、跳ね返した




雪はそれに短く舌打ちをすると、次の攻撃に移った



地面を蹴り出し、真っ直ぐ突進すると鬼咬兇の下を取る



そのまま足に刀を振るが、真上から出刃包丁が降ってきた




神「――雪ッッ!」



死神は思わず叫んだ



地が割れる様な音と共に雪の姿が消え、二人の周りは砂ぼこりがたっている




雪「……っ…」



出刃包丁は雪の肩スレスレに落ちていた

雪は瞬時に出刃包丁を避けたのだ




時「おー、鬼咬兇と殺り合って30秒以上持ったか。流石だな」



時神は呑気に笑いながら言う