朝、学校に行ったら中村くんの周りには人 人! 人!!
休み時間も昼休みもずーっと!
(正直言って・・・めちゃめちゃ迷惑!)
「優ー!助けて~!」
利奈は優に助けを求めた。
このところずっとこんな感じ。

1か月たってもクラスの女子は毎日中村くんの周りに集まっていた。

―高校2年生になって1カ月。
高2の生活に生活になれてきたそんなある日、利奈の家のポストにいつもなら見慣れない1通の手紙が・・・。
家に入り、TVをつけて、ベットに寝そべりながら手紙を開けて読み始めた。

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関口 利奈 様

こんにちは。
突然すみません。
中村 太一です。
話したいことがありますので下の住所まで来てください。(いつでもいいですよ)

東京都○×区△□-△

もし、何かありましたら下の電話番号まで連絡してください。

090-×△□×-△□○

あと・・・僕の家に来るときは紙袋に入っている服を着てから来てください!

じゃ待っています!

中村 太一

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「中村太一っっっっっ!!??・・・ってなんで?」
利奈は誰もいない家でひとり叫んだ。
「紙袋!?・・・ってこれか。」