笑顔の写真を送ってから一度ルカからメールがあったきりで、僕達は特に会うこともなく連絡をすることもなく過ごした。


きっとそれはお互いに変わりなく日々を過ごしているということだ。


寒い冬が終わり桜の花が新入生を迎え、僕は高三になった。


まだ、自分がこれからどうしたいのかわからないまま変わらない日々を過ごしていた。


…ルカはどうしているだろう…


なぜだわからないけれど、彼女を思うたび不安なはずの未来に小さな光が見える気がした。