「また、吸わせてもらうから」 そう言って 屋上から 姿を消した。 転校生が居なくなった瞬間 緊張感から 開放されたみたいで 力が抜けた。 安心したのか 自分の意識が遠くなっていくのが 徐々に分かった。 この世に 架空の世界にだけ 存在する登場人物が 現代になんて 居るはずない... そう信じたかった。