居る証拠だってある。 現にあたしの首筋には 傷が残ってる。 あたしは怖くなって この場から逃げようとした。 でも、まだ 足に力が入らない。 立とうとすると ふらついてしまう。 「まだ、体に血が回ってないみたいだな」 高いところに居た 転校生は 下に降りて あたしの目の前に立った。 ジリジリと あたしに近づいてくる。 「来ないで...」