「はぁ……」


着替えを済ませて、ボンヤリと窓の外へ目をやると、雀達が気持ちよさそうに空を羽ばたいている――。


そんな姿を見て、可愛らしいと思う反面、羨ましいと思った。


雀達は、自由に好きな場所へと羽根を広げて羽ばたいて行けるのに。


――僕は、何処へも行けない…。あの人の元へと飛んでは行けれないのだ。


……そう思うと胸がチクリと痛んだが、それを否定するように、ブンブンと首を左右に振った。



「――僕には、守らなくちゃいけない人が居るだろ…」



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