その場にいた全員が状況を理解出来なかった





目の前で睦月君が絢ちゃんにキスをしたから






「好きだよ 絢 」





「嘘! からかわないで!」






絢ちゃんは泣いていて
睦月君はそんな絢ちゃんを
強く抱きしめている





「嘘じゃない

ガキの頃から俺が好きなのは絢だけ」





「だって……

だって!睦月はそんなそぶり
全然見せなかったじゃない!」