沈黙に包まれる



あたしのせいで喧嘩っぽくなっちゃった…




「……ごめん」




先に謝ってきたのは




るい




「別に るいに謝ってもらいたいわけじゃ…」




「だって愛実ちゃん泣きそうだし」



――――えっ?




嘘…

なんであたし泣きそうになってるの?





あたしは今にも泣きそうで




「女の子泣かせちゃったら無条件に
男が悪いって母ちゃん…言ってた…から」




バツが悪そうに笑うるい





あたしが素直にならなかったのが
いけないのにね…




ごめんね るい 「好きだよ…」