暖かい日差し……

小鳥のさえずり……



春がきた。




ドンドンドン!!!



「瞳!おい!瞳!!!
早く起きねぇと始業式早々遅刻すんぞ!?」



「ん〜
まだ寝るぅぅ……」




そしてこの春,

私は晴れて高2になった。



「お前なぁ……
もう知らねぇからな!

俺,先出っから。」



「お兄ちゃん,仕事?」



「当たり前だろーが!
じゃあな。」




ん〜仕方ない。


お兄ちゃんは弁護士だし,忙しいよね。



早く行く用意するか!



私とお兄ちゃんの2人暮らしの中。



お父さんお母さんは小さい頃に事故で亡くなり,それから大変だった私たち。



でも,たった1つ。


私の記憶にお母さんたちの記憶がある。



顔はあまりよく分かんないけど,私が"運命"を信じていた時……――――