後ろを振り向くと、
私と同い年くらいの男が立っていた。
「あなたは…?」
「俺は3年の青田聖[アオダコウキ]。」
「あっ…先輩なんですか…。
てか、何で先輩がこんなとこに?」
今は授業中のハズだ。
それに3年なら出席しないと評価下がるんじゃ…。
「俺はただの暇つぶし。
てかここ俺の秘密基地だから。
お前が邪魔すっから。」
「えっ…すみません…。
すぐ、帰ります……」
私は慌てて鞄を持ち立ち上がった。
「何で泣いてたんだよ。」
えっ……
見られてたんだ…。
「先輩が気にすることじゃないですよ。
じゃあ、私はこれで…。」
変な人…。
女の人に興味なさそうに見えるのに……
人間も見た目じゃないね。