先生はありがとうと言って、お姉ちゃんを挟んで向かいに座った



試合は8回まで来た



両者、1−1の同点



「いい試合だな、どちらも負けず劣らずだ…」



「そうで…」



カキーンッ



テレビから快音がした



(愁雷学園広瀬君のボールが…延びる延びる…)



あたしは息を飲んだ



(入った、ソロホームラン)



「入っちゃった…」



自然と手に力が入ってしまった