茜は今だに目を覚まさない



「茜、俺はいつまでも待っている。お前が帰ってくるまで、俺は願い続けるからな…」



雲一つない晴れ渡る空を見上げ、俺は誓った



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「お姉ちゃん…」



ベッドに横たわるお姉ちゃんに声を掛けた



だが、何の反応もない



「果梨先輩たち、順調に勝ち進んでいるよ。お姉ちゃんとの約束を果たそうとしているよ…」



お姉ちゃんの手を握ると、ほのかに温かかった



「だから、お姉ちゃんも約束守らなきゃ…、みんなのところに帰るんでしょ?」



いつか目覚めると信じていても



今の状況は正直辛い…