果梨にはあたしが治るまで、待っててほしいと言った



だから此処にはいない



「あたしも頑張るから」



美羽…



差し出された手を、出来るだけ強く握る



「俺もいること忘れんなよ、茜ねーちゃん」



颯斗…



颯斗があたしたちの握った手の上に自分の手を乗せた



お父さんもお母さんも続く



あたしは一人じゃなかった



いつも家族という愛に包まれていた