「お姉ちゃん…こうも言ってた…」



俺は気が付けば部室を飛び出していた



茜ごめんな…



俺は何にも知らなかった



もっと、お前を信じればよかった



「甲子園のグラウンドでみんなと戦うっていう夢はなくなったけど、甲子園入場の旗を持つ夢は諦めないって…」



今すぐ会いたい



茜に…



「美羽ちゃん…」



「一希先輩…。先輩も病院に」



「一緒に行こう」