「一希なにしてんだよ。これは夢だ、夢に決まってる」



「果梨」



一希が俺の肩を掴んだ



「これは夢じゃない、現実だ。美羽ちゃんに叩かれたとこ、痛いだろ?」



頬はひりひりとした痛みがある


「そ、それじゃあ…、嘘だ。茜得意の…」



「ふざけんなっ」



茜の妹が泣いていた



「んじゃ、お姉ちゃんが野球嫌いって言ったの、信じてんの?」