「おぅ、すまん、すまん…。そういえばスコアブックだったな…。ちょっと待ってろ」



話された手はほんのり赤みを帯びていた



馬鹿力矢田め…



「し、しまったぁ!!」



矢田先生が大声をあげた



たいてい予想はつく



「スコアブック、部室だっ」



やっぱり…



「んじゃあたし、取りに行きますんで…」



「助かるよ…」



「いえ、それでは…」



「明日、お前も頑張れよ…」



不意に言われた