「お姉ちゃん、みんなに心配をかけないって…でも、なんか淋しそうで…」



お姉ちゃんのことを思い出す



「だから、あたしがお姉ちゃんの力になる。力不足かもしれないけど…」



「だから、お前がそんなに暗い顔してどうすんだよ?助けるんだろ?」



「はい、助けます」



「んじゃ、よろしくな」



矢田先生はあたしの手を強引に握って来た



「痛い…痛いってば」



矢田先生の握力に悲鳴をあげた



本当に手加減ってものを知らないんだから…