「………。」
「…じぃさん、ばぁさんになっても
瑛奈と一緒にいつまでも
笑ったり泣いたり怒ったりしていたい。」
陸斗が静かに話す中、瑛奈は何も返す事はなかった。
これはきっと、陸斗なりのプロポーズだったのかもしれない…
年をとっても2人で…
笑ったり泣いたり怒ったり…
永遠に…
一緒にいたい。
この何処かで聞いた事のある曲の誰かの謌…
「………。」
「…そろそろ帰ろう。……瑛奈?」
自分の言った言葉に気恥ずかしくなった陸斗は、ごまかすように明るく瑛奈に声を掛けた。
「………。」
「…瑛奈?…ッ瑛奈?…瑛奈ッおい!」
返答がない瑛奈に陸斗は身体を揺すり、何度も名前を呼んだ…
「…ッ瑛奈!!!!…ッ瑛奈!!!!」
“ずっと君は僕と一緒にいてくれますか?”