「俺、小さい頃から今までずっと、瑛奈の傍にいられた事を本当に感謝してるんだ。

なのに中学の時傷つけて、別れもあった…

色々あった。

でも、今でも変わらずに、瑛奈は俺を必要としてくれてる。

そんな瑛奈に凄い感謝してるんだ。

って、俺の方が瑛奈の傍にいたいだけなんだけどな(笑)

だから、今は瑛奈の傍に出来るだけいようと思う。

でも、今の事だけじゃなくて、瑛奈との将来をちゃんと考えてるから…

これからは真剣に勉強も頑張るよ俺。

…一也には大切な親友として、見守って応援してほしい…」




「…そっか…

何て言ったらいいんだ?

急過ぎて頭こんがらがってるけど…

陸斗をずっと見てきてて、やっぱりお前には瑛奈ちゃんなんだよ。

陸斗には瑛奈ちゃん

瑛奈ちゃんには陸斗。

出来るだけ傍にいてやれ。

俺に出来る事や聞ける話があるなら、いつでも駆けつけるからさ。」




珍しく陸斗が自分の気持ちを話してくれた事に、一也は驚きながらも背中を押した。






「ありがとな。

…瑛奈も喜ぶと思うから、暇な時にでも遊びにきてやってよ。

じゃ、またな☆」




「…おう☆」




話が終わり、陸斗は笑顔を見せると、その場を去っていった。






「…(…瑛奈ちゃんが?)」




陸斗が去った後も、一也は状況を今一飲み込めず、戸惑い、その場を動く事が出来なかった。