「陸斗君、あんまり乗り気じゃなかった?」




「そんな事ないよ☆ってか、“陸斗”でいいよ!“君”はいらない。」




カラオケの順番待ちをしている間、あまり乗り気じゃない様子の陸斗に、あすかは話しかけた。






「ッそっか!それなら良かった☆…私の事も呼び捨てでいいから♪」




「おう☆」




陸斗の笑顔を初めてみたあすかは、不覚ながらも一瞬、ときめいてしまっていた。









“パシッ”




「ッ痛!!…ッ何だよ!?…って、梨華じゃん☆何やってんの?梨華もカラオケ~?」




「久しぶりぃ。陸斗の方こそ何してるの?」




あすかと雑談していると、後ろから背中を叩かれた陸斗は、不機嫌そうに後ろを振り返ると、そこには梨華が立っていた。