‐クリスマスイヴ‐
「桜井さっきから時間気にしてるみたいだけど、この後何か予定あるの?」
「あっ…はい、一応。」
クリスマスパーティーの最中、時計をチラチラと気にしている事に気がついた駒井は声を掛けると、瑛奈は申し訳なさそうに言った。
「…彼氏とデートとか?」
「…はい(照)」
「…そっか。」
「駒井先輩は彼女と今日は会わないんですか?」
「彼女?俺はいないよ(苦笑)」
「え~?でも、駒井先輩モテるから、みんな放っておかないんじゃないんですか?」
駒井の気持ちに気づかない瑛奈のその言葉に、駒井は苦笑いをするしかなかった。