サボった時間はくっついて過ごした。



制服から悠ちゃんのにおいがする…。



ウキウキして6時間目を受けて、放課後に向かった藤井君の教室。



「ごめんなさい、やっぱり土曜日は行けない」

「なんで?彼氏…?」

「ううん、逆の立場になって考えたの。あたし、悠ちゃんに心配かけたくない」

「そっか…。昨日、楽しかった。もう誘わない。ついでに俺、転校しなくなったから」

「へっ…?」

「振られたってことでいいよ。でもちょっと…未練あるけどね」

「ごめん…」

「あはっ!!超カワイイ!!」



チュッて…。



オデコにチュッてされた…。



ウソ…でしょ?



「今のは思い出!!じゃあね!!」



ゆ、悠ちゃん…あたし…。



ちゅ、チュー…されてしまいました…。



慌てて悠ちゃんのクラスの下駄箱に走った。



いたっ!!



「悠ちゃっ…」

「なに!?なんかあった!?」

「ちゅ、チュー…」

「したいの…?」

「された…。ここに…」

「ユナ…。さすがに寛大な俺も許容範囲ってのがあるわけだ…」



悠ちゃんがキレた。