心配しながら向かった学校ではあたしの机に座ってる藤井君。



「今日は彼氏と来なかったんだ」

「うん、具合悪いみたいで…」

「そっか!!はい、昨日のプリクラの半分」

「ありがとう…」



悠ちゃんに見せられないな…。



『仲良し』とか書いちゃってるし…。



でも藤井君はいい人で、本当の思い出作りだと思う。



あたしに触れて来ることもないし、話してたら楽しい。



友達としての思い出作りに付き合うのはダメなことかな…。



あたしが逆の立場だったら絶対イヤだから…悪いことだ…。



「藤井君、あたしもう…ふたりでは遊ばない」

「じゃあ他のヤツも誘って遊ぶ!!ちなみに昨日のはデートじゃないから」

「へっ!?」

「土曜、朝から時間ちょうだい?」



それは…絶対ダメだよ。



あたしが悠ちゃんにそんなことされたらイヤだもん。



「ごめっ…」

「考えといて!!じゃあ教室戻るから!!」




ちょっ、待って…よぉ~…。