【ユナ】



なぜか帰ったら悠ちゃんがうちのソファーでパパとテレビを見てる。



朝より顔色は悪いように見えて、すごく罪悪感…。



「おかえり~」

「た、ただいま…」

「ユナさんよぉ、今何時かな?」

「9時…」

「朝の9時?それとも夜の?」

「夜…ですね…」

「俺のケータイ、鳴んなかったなぁ~」



冷や汗…。



パパもママもニコニコしてるけど、あたしは悠ちゃんの笑顔にビクビク。



わかってます!!



こんな時間に帰ってきてなにやってたんだよって思ってるはず…。



それに体調も悪そうで…。



「話は部屋で…」

「聞く聞く。部屋行こうか」



部屋に入ってパタンとしまったドアに心臓がドキドキ…。



悠ちゃんはあたしに対して本気で怒ったことはない。



いや、高校入り立ての時は本気で怒ったか…。



アレは別人みたいですごくヤダ…。



「で?」

「藤井君といました…」

「俺の気持ち考えた?」

「帰ろうとしたんだよ!?でも言い出すタイミングが…」



悠ちゃんが怖い…。