ユナは俺を裏切ったりしないだろう。



信じてはいるけどソワソワしてしまう。



その日、ユナと一緒に帰ったのは俺じゃなく、サッカー部の藤井。



デートしてくるんだとさ…。



コレで無事に帰って来てくれたらそれでいい…。



「あら、悠ちゃん」

「ユナまだ?」

「うん、まだ帰ってないよ。待ってる?」

「お邪魔しま~す」



夕方、いてもたってもいられずにユナの家に来てしまった…。



体調悪化…。



「懐かしいね~、昔はこうして悠ちゃんとテレビとか見てたよね」

「そう?」

「覚えてないの?一緒に韓国ドラマに夢中になったじゃん」

「あぁっ!!あのドラマ!!毎日ここに通った気がする」



ユナがいなくても来てたような…。



ユナのママじゃなくとも長谷川さんとは気が合うから。



うちの母ちゃんとは違う優しいとこが好きだし。



「コーヒー飲む?」

「ありがと」



ソファーに座ってふたりでコーヒータイム。